明日は過去の繰り返し
脳が行ってるだろうと思われるパターン認識というのは、すごい技術だ。
「なんとなく、いやな感じがする」
などの直感もパターン認識から微細にズレが発生していることから知覚することなんだろう。
そうやって年を重ね、経験を積んで、それなりのパターンが蓄積されていけば、判断はスピードアップし効率化していく。
それはまるで、スピードある乗り物に乗っているようだ。ただひたすら時間の中を加速していく。
注意をひくカンバンはたまに見かける。しかし、もはや風景などを楽しむこともない。初めて見る街並みも、過去の街並みと同等だろうと予測する。実際似たようなものだろう。そうやって、「明日は過去の繰り返し」として処理されてゆく。
「世界」には何も起こらなくなり、色あせていくのだ。