「後悔」とは大切な人との思い出にへばりつく何か
いくら他人のことを思ったものだと言ったとしても、結局は自分のエゴなのだろうけども。
それでも「後悔」というのは、「自分自身の現状を嘆く、過去の自分の選択」というよりも、大切な人や、大切だった人に対して、してあげられなかった何か、言ってあげられなかった何か、してしまった何か、言ってしまった何か、という記憶にへばりついてるような感覚だという気がする。
自分自身が影響を受け責任を引き受ける選択ならば、たとえ過去に戻ったとしても、その時点で持っていた情報の中で、ベストだと考える同じ選択をしていただろうと思うだけだ。
しかし、自分の言動によって他人が何を考え、何を思い、何を感じたのかというのは、検証しようもないく、ただただ「あの時、あのようにしてればもっと……」「あの時、あのように言っていればもっと……」と、堂々巡りに陥りやすい。
だから「後悔」というのは自分にとっては、大切な人、大切だった人との思い出の周りに漂う、なんとも言えない何かなのだ。