罪悪感

罪悪感に苛まれるというのは、とても苦しいことである。
自分以外の誰かに何かをお願いするとき、自分以外の誰かからの頼まれ事を断る時、そういう時に発生する些細な罪悪感ですら、積み重なることにより心に重くのしかかるものである。

ましてや、親しい人に感じ蓄積してゆく罪悪感の、暗雲のような重たさと密度と大きさと圧迫感は、いつか自分の根を止めてしまいかねない程である。

そして、いつしかそれに耐えられなくなったとき、その親しい人からも逃げざるをえないのだ。